手乗りカメラオブスクラ「朏」
カメラの発明から400年ほどが経ちました。
しかし、写真の歴史はまだ200年ほどに過ぎません。
カメラの歴史の半分は、写真の無い時代でした。
その頃のカメラを「カメラオブスクラ」と呼びます。
カメラオブスクラはただ覗き見るだけの道具でしたが、
ルネサンス期の人々には驚きを持って迎えられたようです。
「遠近法」は絵画の基礎として今も受け継がれていますが、
これはこのルネサンス期に発明されたものです。
そして、遠近法による作図というのは、カメラによる画像に
ぴったりと一致するのです。